今年もウリハッキョマダンに参加
国際交流事業として「第20回みんな集まれ!ウリハッキョマダン2025」(「私たちの学校の広場」の意味)に滋賀県柔道整復師会から、昨年に続いて2度目の参加です。
この催しは、朝鮮やブラジルをルーツに持つ在日の方々と地域住民が集まり、多文化が交流する催しで、「様々な違いを持った人が出合い、ふれあい、共に楽しい時間を過ごすことを目的として、多様性を受けとめ、自分らしさをあたりまえに出せる地域社会をつくるネットワークを広げることを目指しています」という開催趣旨です。
2025年8月24日日曜、連日気温が35℃を超える猛暑で熱中症などの心配もありましたが、大津市木下町に在る滋賀朝鮮初級学校で開催され、900人を超える人々が集まりました。
校庭のステージでは、滋賀朝鮮初級学校の生徒による歌と踊り、愛知郡愛荘町に在るブラジル学校サンタナ学園の生徒によるサンバのダンス、和太鼓の演奏、喜屋武流沖縄舞踊と三線の演奏、大津高等学校吹奏楽部の演奏、京都朝鮮中高級学校・民族器楽部の演奏、京都朝鮮歌舞団による朝鮮舞踊と歌など、国際交流の場に相応しい演奏と演舞が披露されました。
牛炭火串焼き、ブラジルの肉料理のシュラスコ、沖縄のサーターアンダーギー、韓国の砂糖菓子ダルゴナといった料理が味わえる出店コーナーが人気を集め、湖南農業高校の特製ジャムや手作り雑貨などの販売もありました。
また、校舎内では、チョゴリ体験やポルトガル語教室、スーパーボールすくいなどの遊び・体験コーナーが用意されていました。
滋賀県柔道整復師会は、校庭に設置されたテントの一画に「接骨相談」の場を設けて、杉尾会長と岡田副会長と私が来場者からの健康や施術に関する相談を受けました。前日にサッカーの練習中に転倒して、中手骨骨折の疑いのある大学生の処置を始め、頚肩部の痛みの対処法を教えて欲しいと相談に来た韓国からの留学生や、膝関節炎に対するセカンドオピニオンを尋ねる方などの相談がありました。
そして、ステージ発表では杉尾会長から、柔道と柔道整復師の起源、日頃の施術内容、地域医療とのかかわり、少年柔道を通じて青少年の育成などの説明がありました。
その後、「柔道の形」の説明と共に湖西地域平尾良彦先生が館長の清心館道場の5、6年生が「投げの形」を披露しました。「取」南結太選手6年生・谷村慎選手5年生、「受」古尾谷耀太選手6年生・橋本侑誠選手5年生。間近で見る柔道の投げの技と畳に響く受け身の音に観客も拍手喝采で、主催の方からも「柔道の形の披露は、ステージが凛とした緊張感に包まれ、目新しくて、とても楽しませていただきました」と感想をいただきました。
ステージの最後には、道場主宰者の平尾譲一先生を、一般参加の柔道未経験者が背負い投げで投げるというサプライズも有り場内の好評を得ました。
いろいろな国をルーツに持つ在日の方々と地域住民との交流の場において、公益社団滋賀県柔道整復師会も国際交流事業としての「ウリハッキョマダン(私たちの学校の広場)」の参加により多くの文化との交流ができる価値ある一日でした。
訂正事項ですが、画像の看板では受と取の名前が逆になっております。
正しくは、「取」南結太選手6年生・谷村慎選手5年生、「受」古尾谷耀太選手6年生・橋本侑誠選手5年生です。
滋賀県柔道整復師会副会長 今井達也
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